薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

薬剤学と製剤学の違い/看護士さんのブログ紹介

おはようございます。昨日は春の嵐ともいえる荒れっぷりで家に帰るのも一苦労された方が多かったのではないかと思います。風に飲み込まれてしまいそうでしたね。

…というわけで、本題へ参ります。私自身が薬学生として薬学という学問を勉強していて感じることがあります。それは、「薬剤学と製剤学の違い」です。

よく言われる「ADME(吸収・分布・代謝・排泄)」や「薬物動態や相互作用」は薬剤学の範疇ですが、製剤学の範疇はなんだと思いますか。

実はみなさんが現場で使われている「錠剤・散剤・顆粒剤・注射剤」といった投与経路によって投与する姿・形をいかにして変化させるのがいいのかを考える学問です。

薬剤師国家試験問題においては、「薬剤」の範疇として問題が作成されていますが実は少し違うのです。

例えを出すと以下のような問題が出題されることがあります。

 

 

腸溶性製剤に関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。

 

1 有効成分の血液中での分解を防ぐことができる。

2 有効成分の胃に対する刺激作用を低減できる。

3 体温によって溶融し、薬物を放出する。

4 ペプシン分解性の基剤でコーティングされている。

5 即放性製剤に分類される。

これを見ていかがですか。特に「腸溶錠」とは一体何か検討がつかない方も医学部生や他の医療系学部の方にはおられるかもしれません。

腸溶錠とは…腸で溶けるように作られた単なる錠剤のことです。ではなぜ、普通の錠剤にしないのかと不思議に感じられるかもしれませんね。

実際にこの手法を用いて作られていた薬剤分類名としてPPIがありましたね。今はボノプラザンに取って代わられようとしていますが、従来使われていたPPIは、一旦腸管に吸収されてから、活性化して作用発現していました。

しかし、胃液による不活化が起こる可能性もあるため、腸に届くまでは溶けない仕組みの薬剤である必要があったからです。

もちろんこの問題の答えは、2が正解です。胃内における刺激作用を持つ医薬品においては、この方法で製剤化するのが適切だといえますね。

今日は二大プロジェクトと題しているのですが、実はある看護士さんのブログを紹介していきたいと思います。

今回紹介するのはこちらのブログです。田舎暮らしの看護士さんのブログですが医療・介護分野への勉強にもなるブログで購読しているほどのものです。

医療系学部の中にも、看護学部はありますが、教科書や実習ぐらいでは現場の臨場感は今一つと感じることもあると思います。

そういう貴方にぜひ、このブログを読んでみて欲しいと思います。

プラスαですが、実はこの方は、ケアマネの資格も持っております。介護・福祉関係で相談や依頼などありましたら、こちらのブログを頼ってみてください。

他にも医療系学部の方にも是非、読んで頂きたいと感じています。

医療だけで全てが回っているわけではなく、行政や福祉・介護が三つ巴で共に分かち合いながら協力することが今の現場には必要であり、決して他人事ではないということも含め考える機会にして頂けるとありがたいです。

では。