薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

私が感じる薬剤師の現実

こんばんわ。

医師や他の医療スタッフに比べて、責任感に劣りを感じられる方が多いのが薬剤師という職種についている方ではないかと実習先のある薬剤師の方を見て感じました。

これだけを見て決めないで…と言われるかもしれませんが、私自身が見を持って体験したことは嘘でないです。ここから先、私の実習先にであった二人の薬剤師を例にと現実について考えてみたいと思います。

  1.  実習先の病院で出会った病院薬剤師のD先生の場合
  2. 実習先の薬局で出会った薬局薬剤師で管理薬剤師のF先生の場合

1  実習先の病院で出会った病院薬剤師のD先生の場合

この先生は、医師から絶大の信頼を得ており、他の医療スタッフからも尊敬に値する人間として思われていました。医師が先生の話に丁寧に聞き入る様子は「D先生なら何を言われても構わない」という気持ちが見て取れるほどでした。とはいえ、医師が薬剤師の話を聞くのはまずないやろ…と思われる方も多いと思います。

が、薬剤師がいないと現場が回らないことはよくあることです。医師が薬剤師の話を聞き入れる、又は頭を下げるほどになるまでかなりの時間と労力がかかります。しかし、そのD先生が適切な指示を出しても決して怒る医師はいませんでした。

薬剤師のD先生と呼ばれ、「この実習期間でしっかりD先生に学ぶように…」と言われるぐらい尊敬されているのだと副院長の先生が言われてた言葉をふと思い出し、なるほどなって感銘を受けた方でした。

そんな先生がなぜ医師と仲がいいのか…その事実を知った私は愕然としました。そう、薬剤師でありながら医療統計に深い造詣を持っていたからなんだということ。これが一番大きいですし、現実問題論文を書き上げるにはそれなりの統計の知識を要します。

それができるだけの先生だった…後にも先にもそんな先生とはもう会えなくなってしまったのは私の一生の不覚だと感じます。

2  実習先の薬局薬剤師で管理薬剤師のF先生の場合

若くして様々な知識を豊富に持つ先生であったと感じました。しかし、病院で出会ったD先生のようには感じませんでした。

やはり薬局という狭い環境の中でより広く見聞を広めようと思うとそれだけ労力がかかりますし、自主的に勉強する気持ちがないと気が付いたら戦力外薬剤師になっていることもありうるということ。

先生がそのことをこぼしていたのを聞き、病院とは違い意識の落差があるということを改めて感じました。その先生も確かに尊敬できる方でしたが物足りなさを感じました。

いかがでしょうか。病院から薬局へ転職された方が意識の落差に苦しむことになるのはものの見事に当たっていると感じます。

狭い環境で視野も狭くなるということは、自分が持つ知識や見聞を広げることが出来にくくなります。学会などに行くようにしている方であればそのような心配はないと感じますが…。

というのが私が感じる薬剤師の現実であると思います。こういう落差をいかになくすのかが、今後の地域医療においても大事になると思います。