薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

震災と災害医療の中の心のケアについて。

こんばんわ。

今日で阪神淡路大震災から26年が経ちました。

早いもんで、もう26年。でも実際に、被災し、今もなお、心の傷が癒えない方も

居られると思うと、何とも言えないし、悲しいです。

 

地震の後、綺麗に復興したとしても、そこに人の気持ちがついていかないのでは、

本当の意味での復興とは言えないのではないか?そう思っています。

 

私は、当時まだチビでした。が、あの揺れの記憶は今でも苦しくなるほど、

辛い記憶ではあります。でも、自分たちは、実際に一瞬で命を奪われた方たちに

比べれば、その方たちの苦しみに比べれば、比較にならないのだろうなと

思ってしまいました。

 

皆さんは、震災の被災地に出向き、一人一人の声に耳を傾けた精神科医の存在を

ご存知でしょうか。安克昌先生です。

 

この先生の生涯を基にしたドラマが放映されたので、知っている方はいると

思います。

 

命からがら避難所に行きついた方たち、住み慣れた家も何もかもを失った方たち、

いろんな方のそれぞれの言葉に耳を傾け、その人たちの心の支えになるべく、奔走

した先生がいました。

 

なんで、被災地で精神科医

そう思われた方が多いと思います。

では、皆さんにお聞きしたい。

 

『自分がどこにも行く当てもない、何もかもを失ったまま、避難所についた。

 知り合いも誰もいない中、一人でずっと孤独のまま、いなければならない場合、

 自分の精神を持たせることができますか?』

 

答えは、NOだと思います。どれだけ、屈強な精神を持っていたとしても、

長期間その状態を維持できる保証はないわけです。それに、心理的外傷を受けて

いる。そんな状況下で、一人、身を寄せれる場がない避難所で、ただ、孤立している

状態で普通の精神状態が保てれないのが現状だと思います。

 

そういう方の、心理的ストレスを出来る限り、軽減できるようにしてあげたいと

思いませんか?実際に、安先生は、避難所に通い、そこにいる方たちの話に耳を

傾けて大切に話を聞かれていたそうです。

 

精神的な苦痛を味わっている方たちの心のケア。

今も苦しんで居られる方がいると思います。その方たちの、気持ちが置いてきぼり

になっている可能性があるのではないか?と私は感じています。

 

災害医療については以下の記事を書いているため、読んでみてください。 

kokkasiken.hateblo.jp

kokkasiken.hateblo.jp

 災害医療の中には、精神科領域の心のケアが含まれているのかな?と私は、

感じています。心理的外傷を受けているという認識の基、自殺者が出ない

ためにはどういうことができるのか。福祉・行政との連携など、どうつなげば、

いいのかを考えていきたいと思います。

 

いろんな考えを聞かせて欲しいなと思います。

医療関係者に限らず、いろんな方の考えを知りたいと思います。

気軽に、コメントして頂けると助かります。