薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

現場意識、本当にありますか?

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こんにちわ。今回の記事の題名を読んで大変驚き、そしてどういうつもり

なんだろう?と思いました。

内容はリンク先を読んで頂くとして、私が思ったのは、病院の隠蔽工作

まかり通るようなことは絶対に許されることではないと思います。

今回の場合は、病院側からの依頼だったと市側が明らかにしていますが、

民間病院は公表されているわけです。

今回の隠蔽は、『患者さんに心配をおかけしたくなかった』という病院側の

気持ちが先だったことによるものであり、気持ちとしては理解できます。が、

民間の病院が公表されている中で、公立病院が公表されていないという現状では

公平性が保たれていないのでは?と思います。

 

それ以上に、問題だなと思ったのは、『患者さんにご心配をおかけする』という

発言です。正直、今はかなりの市中感染が起こっていますし、どこにいたとしても

感染する可能性があるわけです。それは、通院している病院だったり、外出先の

店内でだったり、普通にあるわけです。

患者さん自身に対して、感染対策や自分の健康状態を理解するよう、働きかける

ことも医療現場でもできるわけです。

そういう働きかけを行った上で言うなら理解できますが、そういうことをせずに、

『患者さんにご心配をおかけする』というのは、ある意味逃げではないかなとも

感じてしまいます。

 

 

逆に、医師が感染したことに対して、病院として現状把握のために、きちんと

公表しているということの方が、評価としては上がると思います。

 

医療関係者も、患者さんのために必死で働いていることはわかりますし、

自分もそういう場に向かっていく立場ですので気持ちの面では理解できます。

 

しかし、今回の病院側の対応や隠蔽を図り、公表させなかったということは

医療現場における信頼関係を構築することが出来なくなるリスクをあげて

しまったということにならないだろうかと私は思っています。

 

市側は誹謗中傷が起こった事実を問題視していたということですが、病院を含む

医療機関と患者さんとの信頼関係が壊れることの方がよっぽどリスクがあると

思います。そういう事を考えてみると、市側にも責任があるとも言えます。

 

患者さんに心配をおかけするという言葉を言う前に、自分たちの感染への

危機意識が本当にあったのか?ということをもう一度考え直す時では

ないでしょうか。

 

私自身も、感染対策や健康な状態が続くように、しっかり体調管理を

していきたいと思います。