薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

情報の伝え方の相違に気を付けて。

おはようございます!少し思うことがあり、今回この記事を付けています。

www.msn.com

今回の話で考えないといけないのは、『個人の特性を理解した対応が未だに

未熟な現場がある』『情報提供のわかりにくさに対する対応の不手際』

ということです。

 

今回事件になってしまった受験生を批判する声が多くみられる中、茂木先生だけ

は、しっかり個人の特性に目を向けた意見を言われています。

 

受験生も人間です。いろんな個人的な特性を持ち合わせている方がいます。

自覚している症状がある方もいるでしょう。

 

マスクを鼻にかけれていないから、それをするように指示するというのは、

一般的な指示の仕方としては正しいですが、それですぐに改める人ばかりではない

という認識が足りなかったということ。

 

医療関係者でも、通常診療で来られる患者さんの中にも、居られると思います。

ではそういう患者さんに対して、一般論や理想論を話したとしても、

耳に入ってこないと思うんですね。

 

そういう時に、伝え方を変えてみたり、患者さんの想いを聞いてみるなり、すると

思います。でも、今回の試験監督はそういうことはせず、

ただ単に、指示をしたということです。

 

もし、それが二回ぐらい続いていたなら、その時点で気づくべきでしょう。

医療関係者ならだれでもそういう事例にあたったことがあればわかると思います。

 

しかしながら、そういうことをせずに、ただ形式的な指示しかだせなかった試験

監督に対して、私は違和感を覚えました。

 

もちろん、周りに迷惑をかけてしまっていることを考えてみれば、これは容認できる

話ではないと考えるのが妥当だと思いますし、もちろんそれを踏まえての批判が

起こるのは致し方ないと思います。

 

でも、そういう個人の特性や症状に対応できる試験監督って少ないと思います。

私も持病で薬を試験場に持ち込んだとき、試験監督にあたった方が、私に対して

薬の名称をテープで隠した後に、『遠慮せずに、使ったらいいからね。』という一言

を言われたことがありました。その一言を言えるか言えないかで、試験中の受験生の

気持ちってかなり変わると思います。

 

もちろん、予めに書類を出していれば、特に問題なく医薬品が使えるとはいえ、

そこまで、読んでいる方は少ないと思います。

 

センター側が、診断書の添付があれば、場合に応じて別室受験が出来るという

ことを言っていると記事には書いてありましたが、そこまでの説明が実際に

どこまで行われているのか、不明です。

 

そういうことを考えてみて至った結論として、

『説明の時点で、する側が情報を取捨選択して提供するのではなく、される側が

 説明された情報を基に、取捨選択し、自分が必要な情報を取りに行けるように、

 説明する時は、全ての事項について説明する』

というスタンスが必要ではないかと思いました。

 

患者さんに聞かれなかったから、説明、情報提供しなかったというのは、

言い訳でしかないということに気をつけて欲しいと思います。

 

 追記

 今回の受験生は特に症状とかはなく、体調も万全の状態であったが、

 眼鏡が曇って問題が解けないという状況があったそうです。

 でも、こういう理由があることを知られないまま、ただ、単に一律の注意しか

 されなかったということと、理由すらも聞いてもらえなかったというのは、

 試験監督の対応がかなり悪かったということになると思います。

 もし、これが症状に伴うことであれば、もっと事が大きくなっていたのではないか

 と思うと、違和感しか残らない実情です。