薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

人として生きる…こんなに難しいの?

おはようございます!考えて欲しいことがあります。

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私も勉強していて思うんですが、性や生殖の部分は凄く患者さんにとっては

神経を使う部分だと思います。でも、今ある性が自認している性ではない

と感じる方もいるのだという世情の認識の低さを物語っているなとこの記事を

みて感じました。

 

今日皆さんに考えて欲しいのは、アウティングというものの怖さです。

報道でも良く取り上げられるようになりましたが、自分がトランスジェンダー

とかそういう事を本人の知らぬ間に周りに言うことを言います。

 

このアウティング…酷い場合には、本人を精神的に追い詰めることにもなる

極めて危険な行為であるということ。そういう認識が今の世情では低いな

と思います。

 

もちろん、アウティングが必要な場合もあります。そういう場合であれば、

特に問題ないですが、本人が聞かれたくないという気持ちを持っているのに

その気持ちを潰してまで、行うことが果たしていいのでしょうか。

 

医療現場でも、そういう悩みを持っている方が来られると思います。が、

そういう悩みに真摯に向き合っている方がどれだけいるのでしょうか。

 

今回の方もアウティングにより内定を取り消されたわけです。

前例がないから…採用をする側がその一言を発するというのは、なんといいますか

その人を侮辱しているのかなと感じました。

 

悪気がなくても、アウティングをしてしまったことに対して、

謝罪があったそうですが、それで本当にいいのかなと感じてしまいました。

 

トランスジェンダーでも、シスジェンダーでも、人であることに変わりがない

わけで、それに対する差別を業種に関わらず、すべきではないと思うんですね。

 

そもそもですが、こういう性のマイノリティの方たちへ想いを馳せてみられたことが

多くの方にはないことなんです。シスジェンダーでなら結婚が普通にできるのに、

トランスジェンダーではそれが出来ない。法律的にも不平等が生じてしまう。

こういう現状に違和感を抱いている当事者の方が多くいると思われます。

それでも、自分がトランスジェンダーであるということをカミングアウトする

という行為は本当に勇気があると思います。だからこそ、例外を除いては、

誤っても、アウティングなんてするべきではない。もし、必要がある場合で、

何かを聞かれたのだったら、むやみにアウティングをせず、

本人に確認をとらないとわからないという答え方もできたのでは?

とも感じました。

 

一定数いる性のマイノリティの方たちに対して、今の日本は本当に、住みにくい

世の中になっているなと感じました。

コロナ禍でも、そういう悩みを持って生きている方もいると思います。

そういう方にどうか、無理をせずに、悩みを出してほしいと思います。

性を扱う診療科でなくても、内科でもいい、かかりつけの医師、薬剤師に対して

話をして行って欲しいです。

 

医師や薬剤師といった医療関係者も、自分たちの先入観で物事を考えないように

して、そういう方たちの話に真摯に向き合って欲しいと思います。

 

私が目指そうとしている道とは異なっていますが、人間の尊厳を守る意味では、

同じことだと思うので、啓蒙活動をしていけたらなと思います。