当事者意識=現場意識という考え方
こんばんわ!
今回のような記事を書くと、政治的な話をするなと言われそうですが、
これは医療関係者もその他の方たちにも必要な考え方だと思います。
『当事者意識』を持つことです。
前に記事でも書いたのですが、見てくれていた人いるのかな。
今回の上段の記事と下段の記事でも、共通しているのは、『対岸の火事』
という意識しか持てていない方がいる現状を問題視していることです。
(現場意識=当事者意識という感じで繋がる人を増やしたいですね。)
こう思うというと、意識高い系と言われます。ただ、そういう広い視野を見ずに
医療現場にいった薬剤師さんに言われたくないとも思っています。
では、私がなぜ、こう思うのか。見ていきたいと思います。
病院薬剤師のD先生の一言
私が大学五年の時、病院実習をした時にお世話になった指導薬剤師の
先生にD先生が居られます。前の記事でも書きましたが、その先生の
人柄といいますか、医師からの信頼の厚さを見て、凄いなと思ったものです。
しかし、そんな先生が、怒りを露わにした時がありました。
その時は、本当に怖かったです。でも、その一言で、私は、当事者意識を
持っていないと現場では必要とされないと感じました。
その一言はこちらです。
『自分がどうしてこの処方箋を監査しているのか、自分が専門家としての
知識を使って監査する意味、これをきちんと理解せずに、服薬するのは
言語道断だ』
薬局薬剤師の一言。
私は当時、薬局に実習に行くことに恐怖を感じていました。
精神科領域の門前であったというのも、より恐怖を増幅させたのだと
思います。
そこで出会った指導薬剤師の先生とは、仲良くなったのですが、ある
薬剤師の方とはそりが合わないところがありました。
ある時、私を含む実習生の二人に対して、就職先はどうするの?
という話になり、そこで、私は病院に行きたいと思っています。と
伝えた所、『意識高い系』と言われたのです。
正直な話、病院に行く薬剤師も一定数いるにもかかわらず、そういう私見と
いいますか、偏見を持たれていることに違和感を覚えました。
医師や薬剤師、看護師といった医療関係者が相互の専門性を持ち寄って
やっていくことが求められているのに、病院薬剤師=意識高い系と
言われることに、私は、その方の薬剤師としての品格を疑いました。
確かに、意識が高いだけの人も往々にしていました。薬学部にも多い
と感じたこともありますし、実際に、私自身も反省すべき部分もあったので、
わからなくもないです。しかし、病院に就職したいと考えているということを
いう事が、意識が高いに繋がるのは、短絡的な考え方と言わざるを得ないです。
薬剤師という狭い視野だけでは、いけない。
私が当事者意識=現場意識という考え方を持つのは、あくまで、患者さんの
ために自分は何ができるかを考えることが出来ることの重要性を意識して
いるからです。収益がどうとかははっきり言って度外視しないといけない事も、
やらないといけなくなる時代がもう来ているんです。
就職活動している時に、自分の実習先の薬局が、在宅医療に対して、あまり
お金を掛けたくない、高齢者施設への配達をより進めていく方が収益が
上がるという話をされていて、結局は、経営的に損をしたくない、より
儲けに力を置きたいという視野の狭さを目の当たりにし、大変残念に
思いました。
在宅医療こそ、当事者意識が必要な分野
在宅医療が典型例ですよね。私が岡山にいた時に、在宅関係のシンポジウムが
あり、そこで、小澤竹俊先生の講演を聞きました。
その先生が言われていた一言の中に、患者さんの気持ちに寄り添うという事
が難しいけど、患者さんがそう思うのはなぜなのか、深い傾聴が出来る事
が求められているということ。
これこそ、『当事者意識』がなければ難しい話です。自分だったらどうか?
この視点抜きに、話を進めることに意味があるのでしょうか。
自分の最期がどうであるのがいいのか、その人の生涯に対して、目を向け
適切なコミュニケーションが取れることが大事なのではないかと思います。
まとめ
薬剤師になるための勉強も必要ですし、それは確かに分かります。
ただ、狭い視野の中で、勉強する意味があるのかなということも私の内に
ありました。それなら、より一層、当事者意識=現場意識のある人が多く
なり、気づきを得て貰えることがより大事なのではないかと感じました。
記事にも書きましたが、今起こっている世界情勢は決して、
『対岸の火事』ではないんですね。そのことに、気づいていないことによる
損益を考えるのなら、なおのこと、当事者意識をしっかり持っていて欲しいと
思います。