薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

国家試験を受けてみえてきたこと。

こんにちわ。

私は、106回薬剤師国家試験を受けました。

本当にいろんな所で、感染対策が徹底された中での受験であったので、

緊張が最高潮になっている方がほとんどでみなさん、お疲れ様でしたと言いたい。

反省点や対策を考えてみて思ったのは、

『自分の中の知識を縦横無尽に使いこなせる力が、今の国試には必要であり、

 自分の知識を正しく引き出す力が問われているんだ』ということです。

薬剤師になるにしても、合格しただけではなれません。

薬剤師名簿という国家のデータベースに登録をお願い(申請)しないといけません。

それ以上に、知識が十分にあっても、見えていなかったり、読み飛ばしてしまった

りでは、意味がありません。

ここから先は、かなり突っ込んだ内容を考えていくことになるので、難しいかも

しれませんが、読んでいただけるとありがたいです。

薬剤師国家試験は、『戦闘能力の高い人材の選別するシステム』である。

他の医師、看護師においても国家試験がありますが、薬剤師国家試験においては、

この部分がかなり高く占めているのではないかと問題を解いてみて感じました。

特に、医師、看護師とは異なり、薬の専門家という特殊性もありますが、それ以上

に、他の医療従事者とは異なる目線で、患者さんを診ているという意識を持たないと

いけません。

昔のように、調剤室にこもっていては、顔が見えないどころか、『袋詰め』を

しているだけとみられてしまうこともあると思います。

物から人へ。この意識をより強く感じる問題が過去問を解いていて見たことがあり

ますが、この意識を持っている人が未だに少ないのか…と衝撃とともに、

辛さを感じました。

意識が高いとかではなく、自分の意志がどこに向いているのか、自分はどういう

方向性を見ていきたいのか。

そこの意識が未だに低い薬剤師の存在に、強い危機感を持っていることが

国家試験から、見えてきました。

薬剤師国家試験は、『知識を習得するだけではなく、使いこなせる力を見ている』

mathonlineさんのブログにこういうコメントを付けていたことがあります。

それは、数学の考え方が本当に大切なんだなと痛感したことです。
理論立てて勉強しないと沢山の科目を勉強することができません。しかも、この考え方はこの科目でも通用するといった横断する力…。これは、数学の問題でもあるんですが、一つの分野だけの考え方だけでは難しいけど、他の範囲の考え方も入れたら解けたという感覚と一緒だなということです。この科目を繋げて横断や縦断する力は本当に大事ですし、その考え方をきちんと理解していないと、試験で点が取れないということ。 

 他の医師、看護師の国家試験でももちろん、この考え方が必要にはなってくる

でしょうが、薬を扱う薬剤師になるための薬剤師国家試験においては、他の

医療従事者の国家試験以上にこの数学的な考え方が必要ではないかと思うんです。

題名にもありますが、『知識の習得だけではなく、使いこなせる力』も試験によって

測られているともとれると思います。

私は、受験生の時は、なんのこっちゃと思っていましたが、こういう横断的な考え方

をしっかり意識して勉強することの重要性や重大性を強く意識した次第です。

薬剤師国家試験は、『人としての常識があるかを見ている』

禁忌肢の導入が104回薬剤師国家試験からありました。

これに引っかかったら最後、規定数以上踏むと自動的に不合格になるという

仕組みができました。

私は、模試でも、禁忌肢を踏んだことがありませんでした。

なんといいますか、知らない間に、避けているんですね。

これは本当に自分でもわからないぐらい、上手く避けて歩いて選択肢を見つけて

いるとしか思えないレベルなんです。

自分でも怖いですね。

でも、禁忌肢を踏む、踏まないということだけを考えても意味はないです。

ここで考えないといけないのは、『薬剤師として自分がどう人と向き合っているか』

を意識していれば、特に問題はないと思うんですね。

禁忌肢を踏んでしまうのは、自分の心に余裕がないからであり、急いでいるから

なんです。そこは、『意識を一旦落ち着かせることで、問題を見ていくこと』が

必要だと思います。

最後に、大学受験、中学受験、そのほかの資格試験にも通じること。

国家試験を含んだいろんな試験。

たった一回で人生が決まってしまうかなりシビアな世界であるという意識を持っている

方がほとんどだと思います。

ただ、そこでもし落ちたとしても、決して自分を責めないで欲しいんです。

自分の力不足もあったかもしれません、でも、自分が頑張っても、相手の方が

一枚、二枚も上手だったということも考えられるわけです。

周りの出来、不出来も、試験においては考えないといけないことです。

そういういろんな要因が基で落ちてしまう可能性もあるということを、受験一般を

考えている方にはわかって頂きたいと思います。

自分の思う道に進める事を、心より願っています。