薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

海外と日本の医療における違い~実習の突っ込み具合~

こんばんわ。

今日は、岡山まで、用があったので、買えるのが遅くなりました。

ブログを書くことをどうしようか…と考えていましたが、実は気になる記事があり

共有したいと思います。

私が、読書登録している方は、結構いろいろですが、海外の大学で、医学を修得

しようと日々勉強をされている方のブログにも登録して、新規の投稿をいつも

待っているのですが、今回の記事で、『こういう違い』があったのか…と気が付けた

点があります。

ma-c-s.hatenablog.com

まーしーさんという方で、イギリスで医師になるべく、日々研鑽を積まれている方

がブログをされています。今回の記事を見て、私自身が思った事を書きたいと

思います。

日本における実習の度合い

医学部の臨床実習について、弟に聞いたことがありますが、見学であったり、

手技の練習だったり、学生一人ずつに患者さんが割り当てられて、話を聞いたり、

実際に手技を確認しながら、行うことがあるということです。

ただ、今のコロナ禍では、実習そのものが全くできない場合も多く、何も

出来ずに、ただ、自宅で学校で自習するということがあるみたいです。

そういう所を見ると、実習の度合いとしては、まだまださわりしかやっていない

ということになると思います。

英国における実習の度合い

英国では、感染者が低下している中とはいえ、コロナ禍の救急現場で、多くの

医師の中に交じり、実際の現場において、何が必要かを考え、疑問があれば、

優先順位を付けた上で、質問を行うということを行っているそうです。

専門医に扮した教員が別室にいるので、その教員に指示を仰いだ上で行って

いるようです。日本の現場とは全くことなる対応を学生にしているだけではなく、

現場に置かれることで実戦力が磨かれていくということが考えられます。

とはいえ、記事からは、緊迫した雰囲気が感じられ、かなり大変な状況である

と容易に察することができます。

海外と日本の違い

大学の規模や、教員の数が圧倒的に海外の方が多いのが事実ですし、同じことを

日本で求めるのは酷というものです。しかし、ここ最近、医学部においては、

2023年問題が取り沙汰されたように、海外水準の医学教育をしていかないと、

留学が難しくなるという現状があるのも、理解できます。

薬剤師においても、海外は、やれることが幅広いのに対して、日本では限られた

権限しか持てないのが現状です。コロナのワクチン接種のボランティアで、薬剤師も

人員の一人として、被接種者に、ワクチンを投与する姿が報道で、流れた時、

私自身、こう思いました。

『薬剤師も、多少であっても医学的、薬学的知識は十分持ち合わせているはず、

 医師だけに、接種を任せずに、人員を増やす意味でも、薬剤師の活用も

 考えるべきなのではないか。』

こう考えると、『薬剤師が何を?』と言われる方もいるかもしれません。

しかし、医師だけに接種を任せた事により、今何が起こっているか、ご存じだと

思います。人員が不足していることで、接種時期がどんどんずれ込んでいること

は容易に想像できるはずなんです。正直、そこをどこまで、現場だけではなく、

国が認識できているのかと不信感しか持てませんでした。

まとめ

日本における医学教育、薬学教育は、実習の時間がかなり短いです。

特に薬学教育では、病院と薬局に2.5か月ずつしか行きません。そこで、感じる

ことがほとんどないまま、就職活動、そして国家試験を受けるようになります。

現場においてどんなことが求められているのかの根本をしるようになるのは、

現場に出て働き始めてようやくわかるようになる、というのが普通です。

そういう現状をなんとかしていくことが、今まさに急務になっているからこそ、

改定コアカリキュラムが新しく出されるようになったんだと言えます。

日本の教育現場とまた少し違う部分を、海外と比較してみると、違いをしる

だけではなく、文化や考え方などの相違に気が付き、勉強になると思います。