薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

引きこもりがダメ…っていう意識を取っ払おう

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こんにちわ。こんな事って本当に起こっているんだ…と唖然としました。

精神疾患の既往もない方が、まるで『精神疾患があるかのように』仕立てあげられる

という事態…。許される事でしょうか。

『引きこもり≠精神疾患』であるということを認識するべき

小中高などの不登校から、そのまま引きこもりになってしまう方が実際におられます。

この記事の方もそういう経緯を持った方ではないかと推測されますが、なんであって

も、引きこもりすることが、危険な事ではないと思うんですね。

そもそも、なぜ、『引きこもり』をされるのか…?それは、自分の自我を守るための

行為であるからです。外界に行けば、自分が傷つくことが多くなります。

確かに、周りからしたら、『引きこもり』は異常、自立もできない、人に甘えている

だけの人。という意識や認識が持たれているため、どうにかしたいと思われる方

もいると思いますが、それが『不要な行為である』という認識を持つべきだと

思います。

精神科病院へ連れていかれ…身体拘束まで…

昨日の記事にも書きましたが、『致し方ない場合を除いては』身体拘束をすべき

ではないかと感じています。

kokkasiken.hateblo.jp

 とはいえ、簡単に医師が指示できる環境になっていることも考えると、

かなり怖いですね。

とはいえ、今回の方の場合は、精神疾患の既往がない方でした。

そのような方が、『引きこもり』というだけで、無理やり家から話され、

施設に連れていかれ、軟禁状態に置かれるのは、どういうことでしょうか。

就職支援施設とは名ばかりの環境であるとしか言えないところに置かれた

辛さはいかばかりであったか。恐ろしい話です。

『自分なりの抵抗で食事などを摂取していなかった事から、精神科病院

搬送される現状。そして、気が付いた時には、医療保護入院が決まっていた…』

ここから何を皆さんなら思いますか?

普通に暮らしていた人が、こんな風に、『精神疾患の既往者』のように仕立てあげ

られる怖さがあるんだ…と感じて、私は大変怖さを感じました。

そもそも、きちんとした検査やカウンセリングなどが徹底された挙句の診断であれば

納得がいくと思うが、そういう事が全くなく、ただ、『発達障害』という診断を

下される始末。こんなことが、今の日本で普通にされていることに驚きとともに、

恐怖を抱きました。

内閣府の調査で、『引きこもりの長期化、高齢化』が問題として浮上

引きこもりになった人たちには、いろんな経緯があるとはいえ、その期間が長引く

と、それだけ社会復帰が難しくなるのも仕方ない部分があると思います。

もちろん、『生産年齢人口』に当たる人間が家にいても、何一つ生産性がなければ、

それだけで、家族に負担になるのは、痛いほど理解できます。

個人的な話になりますが、私も実家に帰省して、勉強していますので、引きこもり

に近い生活をしていることになると思います。

とはいえ、『引きこもり』になった人を持つ家族の心に付け込み、家族に高額な

費用を巻き取る施設『引き出し屋』の存在は、本当に危ないです。

まとめ:行政、福祉に向けて言いたい事

適切な支援体制の構築が急務である認識を持って欲しい

今回の記事を見て、私自身が思った事を最後に書き残していきたいと思います。

『引きこもり』に対する世間の目は厳しいですし、不登校になることすらも、『問題』

がある者という認識が存在するという意識を持っておられるかもしれません。

正常な健康体を持っていても、外に出ることが出来ない、怖さなどがある方も多く

居られると思います。一時的に不登校になっても、環境が変われば、治り普通に

学校に通えている方もいます。それは、家庭だけではなく地域で見守る意識を

持ち、適切な対応を取ってもらえた方だと思います。しかしながら、そういう対応すら

とってもらえずに苦しんでいる方もいると思います。

地域で苦しんでいる方に対して、早急に支援できる体制を整えていく必要があると

思います。そういう支援体制がないために、『引き出し屋』に受け渡してしまい、

本人の心に傷を残していく可能性があると言えるのではないでしょうか。

 自分たちには関係ない…そういう意識の脱却をお願いします。

もしかしたら、この記事を読んでいる方で、引きこもりの方を持たない方がいるかも

しれません。そういう方にしてみれば、『引きこもりになるほうが、ありえない、

おかしい。』ということになってしまうのでしょう。それは分かりますし、理解できま

す。でも、そういう状況を何とか打開したくて頑張ろうとしている方、今回の方によう

に、独学で勉強しようとしている場合などもあります。そういう勉強意識のある方は

自由にのびのびさせて、自分から飛び出すのを待ってあげることで十分ではないかと

感じています。

『実際に頑張ろうと羽ばたいている方』がいるということへの理解があることが

今後の引きこもりを少なくすることが出来ると思います。

『引きこもり』は誰にでも起こりうる危険性があるんだということを早く意識して

欲しいです。まず、意識から入っていくことが大事であると思います。