薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

生活保護ってどういうもの~申請者への偏見、差別をなくすため~

おはようございます!

そもそもですが、皆さんは『生活保護制度』というものを知っていますか。

一度、国会の答弁で、菅首相が『最終的には「生活保護」がある』ということを

言われてその存在に焦点があてられるようになりました。

とはいえ、生活保護そのものをきちんと認識されている方は少ないと思います。

ただ、実際には、『申請拒否』を受けることになることもちらほら見受けられることも

あるみたいです。

www.msn.com

このレベルの話では、『絶対にOUT』ですが、こういう心無い一言を言われる方が

これからは少なくなることを願っています。

生活保護ってそもそもなに?

社会保障制度というものが、今の日本にはあります。その中で、今まで投稿してきた

医療保険社会保険方式というもので成立するのに対して、生活保護社会扶助方式

で行われています。

夫々の意味をまず、確認ですが、皆さんはわかりますか?

  社会保険方式:みんなでお金を掛けて行こうというやり方

  社会扶助方式:みんなで助け合おうというやり方

ここで、注意が必要なのは、社会扶助方式において使われているものは、血税である

ということ。申請するうえでは、ここの意識を十分に持ったうえで、行うことが

大切であると思います。

話が逸れましたが、生活保護とは、生活の保障により、最低限の生活を確保するための

ものです。

『一旦働けないから、休むけど、また復職するまでの期間のお金を保証してくれる』

『生活そのものができないレベルだから、最低限の生活保障をする』というどちらか

において申請が可能です。

生活保護申請の状況

全国の4月の生活保護の申請件数が2万1486件と前年同月に比べ24.8%増えたと発表した。新型コロナウイルスによる雇用情勢の悪化が影響した。前年同月からの伸び率は、2012年4月の申請件数の統計開始以来、過去最大だった。

生活保護の支給を開始した世帯数も1万9362世帯と前年同月と比べ14.8%増加した。前年同月比で2ケタ増加したのは、2008年9月のリーマン・ショックの影響を受け支給世帯が増加した10年1月以来、約10年ぶり。

今の時世でも、確かに増えましたが、私の予想よりもはるかに下でした。

ここから見ても、生活保護申請をされている方が正直なところ、少ないと

言わざる負えません。本当に必要な方が、申請できているのかなと私は不安に

なりました。

生活保護を申請できるのは、会社員でも良いのはなぜ?

生活保護を受ける人の中には、被雇用者として働いている方もいます。

そういう方を見た事があると、なんで?って思われるかもしれません。

実は、こういう理由があるんだということを以下の記事で書いています。

kokkasiken.hateblo.jp

 医師を題材にした記事でしたが、保険関係の話もここで記載しています。

ここでも書きましたが、会社が被雇用者と同様に、保険を支払っている

ため、保険を脱退するのは、会社を辞めさせることになるため、被雇用者保険も

生活保護も両方持つことが出来ます。ただし、国民保険に加入していた方は、

とりあえず、脱退してからでないと生活保護の申請ができないということです。

生活保護を受けることへの偏見

申請数がまだまだ、少ないですが、どうしてなのかなと考えてみた時、結局は、

生活保護を受ける=働かなくて済む=妬みの対象という図式が頭に形成され

てしまう方が多いのかもしれないと考えました。ただ、冷静になって考えてみて

欲しいんです。生活保護を受ける方の中には、『働きたくても働けない事情を

抱えている方』『その日暮らしで精一杯の方』がいる現状を直視できていますか?

その妬みはどこから出てくるのでしょうか。

まず、そこの意識の変革を行っていかないといけないということが分かると思います。

もちろん、生活保護を偽で受給していた事件もありますが、そういう事件だけを見て、

生活保護申請する人を評価するのはやめてあげて欲しいです。

生活保護申請はれっきとした自身を守る権利です。なんとか責任を遂行して、

難しかったから、申請しているんだという見方に切り替える必要があると強く

考えます。

まとめ

いかがでしょうか。生活保護申請者ってなんかちょっとと思う方もいますが、

自分たちの責任でどこまでやれるかを頑張ってやった後で、申請に来られる方

の方が多いはずです。まず、そこに、意識を向けていってほしい。

そのうえで、生活保護申請者への暖かい言葉がけをして頂きたいと思います。

これが大事なことであると思います。