薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

感染症治療における薬剤師の立ち位置について。

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こんにちわ。この記事を見た事のある方なら、今から私が言いたいことはわかると

思いますが、いかがでしょうか。

感染症専門医の方の意見で違和感を感じた事

私は、今回の記事は、岡田先生の発言に対して否定的な文があり、少し気になったこと

がありました。もちろん、感染症治療の現場で活躍した事がなくとも、感染防御のため

にどうすべきかといった対策を講じた経験のある方に対して、『医師ではないから、

発言するな』というのはあまりにも高圧的な発言です。

岡田先生は、薬剤師の資格は持ち合わせていないようです。

しかし、感染症研究や実地での現場経験ももちろんあると思います。

それに、発言の一言一言を聞いてみれば、わかりますが、ほとんどが、

『提案型の発言』です。確かに、アビガンを使うべき…と発した所では、少し驚きを

禁じえませんでしたが、それ以外の部分は、ほとんどが、『提案型の発言』です。

ある一言だけを切り取って、どうこういう事ではないのではないか?と感じました。

感染症治療の現場における薬剤師の在り方

皆さんの中で、研修医の方もそうですが、医師の方も、本当にきちんと適切に感染症

治療を行えていますか?必要以上に、処方箋を発行していませんか?

コロナ禍では、コロナウイルスだけではなく、他の感染症も、普通に起こります。

気温が低くなれば、どんどん感染が広がるのは当たり前ですよね。院内感染を起こさ

いために、どうすべきか。これを、考える『専門薬剤師』が存在します。

感染制御専門薬剤師です。この方が何をするのかですが、働き方が以下の通りです。

 感染制御専門薬剤師は感染症や合併症のリスクが高い患者に対して、抗生物質などの適切な投与や副作用の管理などを行います。また、施設における感染予防にかかせない消毒薬や抗生物質に関する取扱書などを作成し、医療従事者へ情報提供、注意喚起なども業務に含まれます。
さらに、施設内にかぎらず、地域や他施設とネットワークを築き、感染制御にかんするガイドラインに基づいた勉強会を実施や、関係者への指導を行うのも大切な役割です。

 このような働きが求められてきます。しかし、今回のコロナ禍においては、この

専門薬剤師の存在があげられることがなく、埋もれている状態でした。

感染症専門医の水野先生、佐藤先生などといった医師がメディアに顔を出し、意見

を求められていました。しかし、本来であれば、専門薬剤師が感染の実態について

しっかり意見を言えるぐらいになっているはずなんですよね。

一方で、今回の感染制御専門薬剤師に求められているのは、薬の適切な投与、副作用の

管理や、環境の管理またはコントロールをすることが求められているんですよね。

でも、実際に治療関与経験がないと、岡田先生を批判されるのなら、なぜ、

『感染制御専門薬剤師』を連れてこないのか?という素朴な疑問を抱えました。

薬剤師がより広範囲に守備力を広げる必要があるのはなぜ?

今回の記事で、岡田先生に対する批判的な意見について感じたのは、感染制御の観点

と、感染症治療の観点の両方の観点に立った意見を述べる力が求められているのだと

いうことを感じました。感染症治療の現場に携わった経験があるのであれば、意見を

言ってもいいと捉えられると感じられたからです。

そのためには、統計的な考え方だけではなく、実際に患者さんに対峙して治療の現場の

最前線で戦っている薬剤師の方が、臨場感を感じられると思います。そういう知識を

現場で働きながらでも、理解し、論文を書くということも、薬剤師としてのスキルを

磨く意味では重要であるかなと感じました。

感染症専門医だけではなく、感染制御専門薬剤師など、あらゆる角度からの専門家の意見を聞ける環境をメディアは目指していく必要がある。

今のメディアには、大半が感染症専門医が名を連ねています。そこで考えていないと

いけないのは、本当に医師だけの意見だけを聞くことだけが正解なのか?ということ

です。もしかしたら、不都合な事実を言っていない場合もあります。

そういう事実がもし、重要なカギになる場合、それを知らないがばかりに、いろんな

意味で、損害を国民が受けるかもしれません。そうならないように、感染制御専門薬剤

師などの専門家を出していればいかがでしょうか。

実際に現場の本当の実態を明らかにすることで、医師が言わなかった事実がより広く

知られ、その事実で救われる命があるかもしれません。

そういう部分できちんとした情報提供ができる事が求められているのが、今のメディア

だと思うので、そういう視点を踏まえてより安全と安心を届けられる存在であって欲し

いと思います。

まとめ

薬剤師という職種でも、感染症ときちんと向き合える仕事だと思います。

知識をしっかり持っているか否かではなく、本当の意味で、事実やデータを徹底的

に公開するなど、よりよい安全を届ける立場としての存在になります。

私は、そういう身であることを理解したうえで、より安全な薬物治療を提供できる力を

身に着けたいと思っています。

様々な意見が多くあるのが、普通ですが、『感染制御専門薬剤師』の存在が、今の

現場には大事です。メディアには、発信するとはいえ、しっかりとした、経緯を説明

する必要があると思いました。