薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

『薬局の良さ』ってなんだろう…。~自分にあう薬局をいかにして見つけるか~

今月のお題『今年、学んでみたいことは?』

 

こんばんわ。皆さんも一回は、薬局のお世話になったことあると思います。

では聞きます、どういう事に注目して行く薬局を決めていますか?

こんな事を私が聞くのは、どうしてか?もしかしたら、分からない方もいるかも

しれません。この記事を読むことで、合点が行ってくれたらいいな…と思います。

 

『今の薬剤師又は薬局』に求められていることは?

薬剤師国家試験においても、問われていたりするのですが、今の薬局には、いろんな

意味で地域貢献が求められています。学校薬剤師であったり、健康サポート薬局で

あったり…。かかりつけ薬剤師制度が発足したり…と現場の環境がかなり変化しました

。しかし、その反面、薬剤師の数の制限を国家試験の合格者の数の調整がされていた

り、そもそもの薬剤師の人手の差が地域差となって出てくるようになったりと、いろ

んなところにひずみが出てきてしまっているのが現状です。

そんな中でも、薬剤師又は薬局に求められているのは、『人間味のある関係構築』

であると思うんですね。これは、患者さんと薬剤師という関係だけではなく、今

言われている多職種連携をしていく上で必要とされる医療職としての連携においても

大事な事であると思っています。

私が、一番『薬局薬剤師』に対して感動した事

私は、医療職になる身でありますが、一患者として薬局の世話になったことが何回も

あります。その度に、いろんな薬剤師さんにお会いしてきましたが、その中で、

一番心が動かされた瞬間というものがあります。

あの薬剤師の対応は、本当に神対応であったと、自分としては感動しました。

普通、処方箋を出した後、初来局であれば、紙を渡され、記入するように言われます。

記入したものを書いて、出した後でした。すぐに、私が座っている椅子に薬剤師の方が

やってきて、しゃがみ込み、

『Rasさんですか?今回初めて抗菌剤が出されていますが、今日はお腹の調子が

良くなかったんですか?』たった一言、こう言われたんですね。

今までの薬局では、『今日はどういう事で、受診されたんですか?』ということを

言われたんですが、今回の薬剤師さんの対応には驚きを隠せませんでした。

今まで、抗菌剤が出された事がない、患者さん。もしかしたら、お腹の調子や

はたまたどこか化膿しているのかな?でもこれは、紙で確認するうえでは、

お腹の調子が悪かったのかな?…という風に、医師の処方意図や問い合わせの紙

を見た上で、あたりを付け、私にこういう言葉がけをされたんだと思うと、

本当にびっくりしました。

その時、薬剤師さんが手にしていたのは薬物情報紙でした。それを手に、調剤の

前に、薬の説明と、お腹が緩くなった経験があるかどうかの聞き取りをしてもらい

なおの事、この薬剤師の方の腕の高さを感じました。

その方の対応に、私は心が温まる経験をしました。

『薬剤師又は薬局』の雰囲気が物凄く大切である

この話は、前の記事でも書こうと思ったのですが、書けなかったので、書くことが

できて良かったです。

実は、患者さんは気づいていないかもしれませんが、薬剤師又は、薬局の雰囲気って

結構大事なんですよ。なぜかというと、薬局の雰囲気がギスギスしていると入りにく

いです。ただ、薬局の雰囲気が良くても、薬剤師同志がギスギスしていれば、なんとな

く、居にくい感じになります。お互いが、適切な関係性を持って働いている薬局であれ

ば、チームワークもよいです。先に紹介した薬局でのエピソードも、そういう部分を

強く感じました。調剤する前に、薬の説明や不安がないかを聞き出そうとする態度や

対応は、本当に感動を覚えました。そういった雰囲気づくりを店舗だけではなく、

会社全体で考えて改善をしている所は、本当に良いなと思います。

患者さんの身体の不調により生じる不安に耳を傾けられることで、こんなにも

安心するんだと感じました。

私が就職先を決める上で大事にしたいこと

私の本音を言わせて頂くと、『人を大事にできる薬局か?』『教育体制がしっかり

しているか?』のこの二つです。特に『人を大事にできる薬局か?』は、前の記事に

も書きましたが、パワハラにより精神的に痛手を負うこともあり得るという現実がある

のを知ったのもあります。『教育体制がしっかりしているか?』は、教育体制の充実に

どの程度お金を使っているのか?という事を考えているからです。

人件費にお金を使っていると、どうしても給与面で減額が生じることがあります。

でもそれは仕方ないことです。勉強する姿勢を『勉強会』という機会を設けることで

お互いの価値観のすり合わせももちろん、新たな発見を見出すことで、より上の

薬剤師を目指すための手助けにもなりえます。お金が多いからいい会社というのは

私の観点からみると、『それは正しくない』ということが出来ます。

『今後の薬剤師又は薬局』が進まないといけない先にあるのは?

患者さんの心に寄り添う。それが本当の意味でできるかどうかが、今後の薬剤師、又は

薬局は試されていくのではないかと思います。今はオンライン診療やオンライン服薬

指導が行われています。これらは、今のコロナ禍だからだけではなく、本来なら

早い段階で行っていくことが求められていたはずなんですね。

法整備が整ってようやくオンライン服薬指導が可能になったのを、知り私は大変

嬉しくなりました。が、それだけで終わってはいけないなとも感じました。

薬剤師が本当の意味で、しっかり連携を取るための橋渡しができる力を持つことも

大事だと思います。