薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

緩和ケアと在宅医療

こんばんわ。

私自身がずーと思っていることがあり、それについて書いておきたいと思い、

記事を書いています。

前の記事でも書きましたが、私は緩和ケアを目指しています。

が、それだけではなく、在宅医療と合わせてやっていく必要性があると感じて

います。

なぜ、在宅医療と緩和ケアを並行する必要があるのか。考えたいと思います。

私がこの考えに至った経緯

そもそもですが、私が、実際にお会いした医師の中で、今もその講演が耳に

残り、今もなお、記憶が蘇る二人の医師がいます。

一人は、小澤竹俊先生。在宅専門の診療所を運営して、これまで多くの方を

看取り、遺族へのグリーフケアも継続して行っているそうです。

もう一人は、長尾和宏先生。この先生も、在宅医として診療しています。

この先生の『痛い在宅医』という著書は、今でも衝撃が忘れられないほどです。

この二人の著書に書かれている事を基に考えた時、在宅医療で、緩和ケアを

行うことができれば、より、長く自分を受け入れる時間が取れることが

できるのではないかと感じたことに発端がありました。

緩和ケアと在宅医療を並行する必要性

私個人の考えとして、思うのは、緩和ケアと在宅医療は別個のものとして

考えられているなということを感じました。

もちろん、痛み止めの処方など、ありますが、患者さんの心に寄り添った

ケアがどこまで行われているのでしょうか。

『痛い在宅医』で出てきた医師は、患者の顔を見ても何の一言も発さずに

いたと書かれていました。

患者さんが持っている辛さを除く意味でも、患者さんのしんどさに対しても、

寄り添えることの大切さは必要だと思うんですね。

緩和ケアの症例は薬局で集めるのは難しい…病院の方がいい?

私が就職活動をしていた、三年前。

とある就職説明会で、駅前にあるビルに行った時の話です。

私が伺った薬局で言われたのは、

『Rasさんが、緩和薬物療法認定薬剤師になろうと思っているのなら、

 症例集まりやすいのは、病院だね。薬局では症例はあっても、ほんのわずか

 だからね。だから、病院でなった方が楽だよ。』

という淡々とした返事でした。

私自身は、そういう事を言われるだろうなと思っていました。

薬局が関われる緩和ケアは、本当にいよいよになった時に、携われるかどうか

という話で、薬局の店舗によったらほとんどないところが多いのが現状です。

それは、分かっていました。

でも、だからと言って、症例集めがしたいなら、病院にいけば?というような

乱暴な言い方はないのではないか。と思ってしまいました。

緩和ケアをする意味

私の周りでも癌になり、亡くなった方がいるので、わかりますが、癌性疼痛の

痛みや、痛みのコントロールが上手くいかずに、痛い思いをしながら、亡くなっていく

かた。本当に多かったです。

前に記事でも書きましたが、治療の支援を行う意味でも、薬剤師としての介入が

必要になる事があります。というか、しないといけない状況であるのにも関わらず、

ほっているのかな…とある事例で悲しくなったことがありました。

そういう事実を見聞きして、私はこれではダメだと強く感じました。

まとめ

在宅医療が今後一層、重要な立ち位置になる思うと同時に、緩和ケアを併用する

ことで、より一層の心の落ち着きが出来るようになるのではとにらんでいます。

ただ、鎮痛薬を使用する身体的な痛みを無くすのではなく、心の痛みにも対応できる

立場にありたいと思いました。