薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

中学受験を経験している私から言いたい事。

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こんにちわ。衝撃な記事を見て、より精神的にえぐられる思いに駆られました。

ここに出てくるKさん。今言っている中学校がフィットして本当に良かったと

心から思います。

私も、中学受験を経験しました。親が経験していないことを、子供にさせることに

なりましたから、一から手探りな状況であったと思います。

それでも、中学受験を経験しているからこそ、いろんな意味で、見えてくることが

多かったのではないかと思います。

しかし、中学受験を経験している親御さんであれば、どれだけ良かっただろうと

思った事もなかったわけではないです。

でも、今回の場合のように、受験する学校に対して、何を求めていくのかが

完全にぶれた状態で、親の考えの押し付けでは、本当に子供のためになるのかな?

って思った事があります。

………ということで、私がこう思うようになった理由を三つ話していきたいと思います。

 

中学受験=親の経済力と相関するということ。

これは通塾経験や、進研ゼミ講座の入会など、受験勉強に必要な物品などは、

どれも、お金がかかります。そうでなくても、普通に暮らしていくための生活費、食費

医療費他いろいろなものが出費として出て行きます。その中に、学費を詰め込むことに

なるということになると、そこから、学力における格差が出現していく可能性がでて

来ます。お金を掛けられるなら、かけてあげればいいやないの?って親が良く言われる

と私に言いました。勉強するうえで、お金の力は本当に計り知れないものがあります。

お金があるから、親が稼いでいるから、勉強するためのお金が出せているんだというこ

とを良く理解する必要があるのではないかなと思います。本当に親の経済力が物を言う

ことに今、強く感じて、放心状態でいます。

出来ない人間としての苦労

私は、周りの子たちに比べると何をするにも遅い、鈍い、不器用の三拍子しかなく、

頭が良いわけでもなかったので、余計に、生きづらさを感じていました。

そのため、親も苦労の連続であったように思います。

とはいえ、それでも、苦労してでも勉強することが求められている家庭環境に身を

置いている以上、真面目に生きていました。

ただ、両親揃って頭もいい、弟も頭が良いという中で、一番出来損ないだった私は、

中学受験をしたところで、どうなのかな…という思いがありました。

ただ、人間が真面目だったのが幸いし、いろんな人から助け舟を出してもらえていた

事もありました。大学に進学した時も、中学受験組が多い大学であったため、

同じ経験をした同志として、仲良くなれたのは良かったと思います。

中学受験は、子供の可能性を広げるための手段であり、ゴールではない。

今回の記事を見て、思ったのは、中学受験で

『いい中学校に入る、いい大学へ進学する』という親の価値の押し付けがありました。

Kさんは真面目な性格であるがゆえに、頑張ってやっていたということですから、

反発もせず、凄い子だなと思いました。

ただ、思うような中学校に行けなくなった時に、公立中には行きたくない。という

一言を言われた時、痛く共感できました。

『中学受験に落ちた奴、意識が高いだけ』という冷かしを受ける可能性は十分ある

と思いますし、自分も同じ立場に立たされた経験があるので、凄くわかりました。

ただ、入ることだけが目標になってしまっては本末転倒ですよね。

いろんな意味で、勉強だけではなく、心身の醸成も、必要です。自分の行くべき

進行方向なんかも、考えていかないとだめです。

そういう環境から、飛び出していくことは凄く大事だと思います。

そこの学校から、どういう進路で進むかはわからないわけですから。

中学受験を考えている全ての親御さんに言いたい事。

子どもが自主的に、中学受験をしたいと言われた、自分がしてみて良かったから

子どもにさせる、などいろんな意見があると思います。

しかし、一つ気を付けて欲しいのは、『親が勉強しているんじゃないんだ』という

自覚をしてほしいんです。

そして、もしお子さんが出来なくても、叱り飛ばさないであげてほしいです。

出来なくても努力している方、いっぱいです。

私みたいに、周りが頭が良すぎて、生きづらさを感じている子もいると思います。

そういう子でも、必死で頑張って成績を上げようとしているんです。

努力認めてあげて欲しいです。

以上で終わりにします。