薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

日本の精神医療が持つ闇

こんにちわ。

薬剤師国家試験においても、抗精神病薬向精神薬など多くの薬を勉強する事が

求められています。その中でも、私の苦手な範囲は、『精神病薬』でした。

でも、そんなことを言っていられない…と強く感じました。

患者の身体拘束が必要な場合とそうでない場合がある

私自身が、精神科病院の門前薬局で、実習をしたことがあるので、わかりますが、

精神科でも、外来で来られる方は、症状が軽い方がほとんどです。症状が重い方

は、病院に入院して治療を受けているからなんです。

しかし、精神科への受診や通院そのものは、あまり、いい目で見られません。

そもそもですが、世間からは、『偏見の目』で見られる事が多く、院内のつくりも

かなり重厚なつくりになっているところを見ました。

窓には鉄格子が取り付けられているのを見て、外界から隔てられた院内で、

いないといけない方はどんな気持ちでいるんだろう…と感じたものです。

話を戻します。身体拘束が必要なのは、『自身の身体を傷つけるような行為、

又は他人を傷つけるような行為をいさめるため』に行われるはずです。

ですが、今回の記事を見て私は驚きを隠せませんでした。

www.msn.com

非人道的な拘束行為が明らかに

確かに、かなりの重度の方の場合、いくらこちらが話をしていたとしても、

聞く耳を持たない方、これでもかと暴力行為に及ぶ方に対して、医療者の身を

守る意味を込めて、身体拘束が必要な場合はあると思いますし、その拘束で本人を

守ることもできます。しかし、真相は異なっていたようです。

必要以上に、身体拘束を行っている精神科医師がいるという衝撃な実態。

これを見て、貴方はどう思いますか。

思うことがあれば、コメントをよろしくお願いいたします。

日精協に指導する立場の厚生労働省が忖度している態度に違和感

正直な話をします。

私は、厚生労働省がここまで日精協に忖度しているとは思いませんでした。

本来であれば、病院への調査などに対しては、厳しい目で行っていく事が必要

であると思います。が、今回の団体から協力が得られなかったことから、調査

そのものが頓挫した経緯があるという事ですが、それは単なる言い訳ですと

言いたい。適切な身体拘束がなされていないということに問題意識を持っている

なら、相手側の理解を得るより前に、厳しく指摘するべきであると思います。

それによって多少の反発があっても、それは仕方ないこととして受け入れ、

そのまま押し通す。それだけの覚悟が全く見受けられません。

私は、医師の指示があれば、簡単に『身体拘束』が可能になっている現場が

あまりにも多いのではないかと感じています。

非人道的行為として『身体拘束』をしないためのルール作り

 今回の調査結果はかなり少ない中で分かった結果のようです。多くの病院で

回答を控えた所が多かったようです。結局、そういう出し渋りをしている所

も数えれば、もっと多くの所で、日常的に起こっている事になると

言えます。

病床が少ないことも原因の一つであるのかもしれませんが、やはり、

大切なことは、患者自身にも、自我がありますし、気持ちを話す事ができる

ということを考えると、『とりあえず身体拘束』は、人間としての尊厳を

無くさせる行為であると思います。

必要に迫られての『身体拘束』であるならば、致し方ないですが、これは、

かなりひどい話であると言わざるを得ないです。

そうならないように、『ルールを作り、体制の整備の改善』も必要ではないか

と思います。

まとめ:精神科そのものへの理解と、世間の目を変えていきたい

私がこの記事を見た時、ハンセン病の話を思い出しました。あれは、精神系での

話ではないですが、治療薬が出来ていても、それを使うどころか、より一層

差別意識を助長させる政策を行っていきました。断種も行われたようです。

今回の話は、そういう話とは異なりますが、やっている事は、社会から隔たれた

状態であるということには変わりはないです。心を病んでも、受診に繋がる方

が少ないのも、周りからの痛い視線が邪魔をして、受診できな場合があります。

そういういろんな悲しさを、実際に亡くなられらた方の無念さを理解する事が

大変重要です。

精神科疾患の方たちにも、この記事を見て欲しいですね。はい。では。