薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

障害を持つお子さんを育てている方、医療者の方へ

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こんばんわ。

今のコロナ禍で子育てや生活苦を理由に自殺者が出ている状況の中、障害を持つ

児を育てている親御さんの心労はいかばかりか…と感じずにおれません。

医療者にできるのは、医療行為という名のキュアと同時に、ケアができることが

求められているということです。

いろんな意味で、考えることが多いですが、障害を持つ親御さんには頭が上がりませ

ん。どうかご無理をされず、育児や家事に尽くされて欲しいと思います。

日本における障害児に対する受け入れ環境

今は、日本でもASD自閉症スペクトラム障害AD\HD(注意欠陥多動性障害の診

断が早期に行われ、症状を抑えるための治療薬が出来、かなり進んだイメージが

あります。が、精神疾患を持つ子=扱いが難しい子という認識をされてしまい、

思うような教育を受けさせて貰えない、わざわざ遠くの療育園に行かないといけない

といった親御さんの心が疲弊してしまうレベルの現状が実際にはあります。

私が読者登録している方にそういったお子さんを育てられている方がいますし、

私の周りにもそういったお子さんの存在、親御さんの存在がありました。

そういった方が、安心して教育を受けれている環境なのかなと、少し疑問を感じて

いた時がありました。栗原類さんの著書でも書かれていますが、日本の精神疾患

持つ障害児への対応や環境は、まだまだ、遅れているところがあるのが現状です。

 精神疾患などを持つ障害児への偏見・差別が根強い

今回の記事に書かれている方もそうですが、脳性麻痺を持つお子さんが二人いる

現状を受け入れるまで、大変な日々を送って居られたようです。

今はどうかわかりませんが、障害があるというだけで、のけ者にされたり、奇異の

眼で見られることもあります。障害を持つ子と普通に生活していることに、

違和感すら覚える方もいるのが現状だと、ある方からの話を聞き、感じると共に、

どうして、障害があるだけで、のけ者にされるのか?疑問しか持てません。

 精神疾患の診断を受ける事が、『自身に傷をつける』という意識を持っている

考えの古い方もいます。私はそう思いません。

診断を受けることで、心が楽になり、生活していく上での支障を一つ一つ無くす

やり方を考えていくことが出来ます。自分ができない事をどうしたらできるかを

考えることもできます。行動療法などを通して、社会との繋がりを持ち、新たな

世界に飛び出していくこともできます。

前回、前々回の記事で書いた、精神医療の暗い部分も含めて、理解して頂きたい

と思います。

kokkasiken.hateblo.jp

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 そういう事を考えると、障害があるからできないのではなく、障害を持ったからこそ、

見えてくることも多くあるのではと、いろんな人の意見を聞き感じています。

そうはいっても、障害が基で、いろんな意味で要らない労力や心労を持つ方も

いるのが事実です。そういう方たちの心をどう理解し、支援していけばいいのか?

私たち医療者が考えないといけない部分であると感じています。

教育現場だけの問題でもないと感じています。

かるがもCPキッズと同等レベルの会が他にも必要

この記事を書かれているのが代表の方ですが、脳性麻痺の子の親御さんと繋がる

ことで、より多くの脳性麻痺の子の存在を知って欲しいという事を言われました。

ただ、私は、脳性麻痺だけの話ではないと感じています。

精神医療にお世話になっているお子さんだけではなく、大人の方たちに対しても

本来なら適切な対応が必要な場合があるんです。でも、そういう対応がなされず、

良い評価を受けれない方もいます。私は、そういう精神疾患を持ち、心の中で

生きずらさを持っている、苦しんでいる方たちのための会が他にも必要であると

思っています。

医療従事者に求められているのは、単なる『医療的なケア』だけではない

前の記事でも、医療者だけではなく、行政、福祉との連携が必要であるということを

書いていましたが、読んでいただいたことがあるでしょうか。

今は地域包括ケアが求められています。住み慣れた家で亡くなりたいと願う、

高齢者の方も多くなってきています。しかし、『本当の意味で』叶うかどうかは

別の話であると話を聞いていて思った事がありました。

これは、介助を必要とする障害を持っている方にも当てはまります。

もしかしたら、これは精神疾患を持っている方には当てはまらないかもしれません。

でも、地域でまあるく見守っていこうという考え方だとすれば、精神疾患を持っている

方にも当てはまるのかもしれません。どちらにしても、地域全体で診るという考え方

を見えるように形にするためには、医療者が中心になって、行政や福祉への働きかけ

が必要になると思います。医療的なケアだけが求められているわけではないという事

をもうそろそろ、自覚していく時期がきているのではないでしょうか。

まとめ

医療現場で日々神経をすり減らして頑張っている方々。本当にお疲れ様です。

しかし、皆さんが頑張っているだけではなく、障害を持った子を育てている親御さん

も、ギリギリの精神状態で、日々の育児に追われているんです。

健常児であれば、多少の手のかかり具合で何とかなっても、障害を負っているお子さん

をもつ親御さんは、いろんな意味で大変な日々を送っておられるんです。

そこを、もう少しわかってあげてほしいです。もう少し心に寄り添って欲しいです。

もちろん、現場だけでなんとかしようと思われるかもしれませんが、そこは、福祉や

行政との連携も考えてみて欲しいです。

連携しようにも、向こうが動かないから仕方ない…。本当にそうでしょうか。

もしかしたら、動き方がわからず、待っているだけかもしれないですよ。

編に頭から決めることはせず、一度、歩み寄ってみて欲しいと思います。

在宅訪問をされている医師、薬剤師、看護師の方にもお願いします。ぜひ一度、

考えてみてください。