薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

ある動画をみて感じた事

おはようございます!皆さんは、緩和ケアにおいて、思った事ありますか。

私はあります。とってもあります。でも、本当にそうなの?と思ってしまうこと

あります。

いろんな記事で緩和ケアを言ってます。

kokkasiken.hateblo.jp

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 でも、私の中では、正直、絵空事のことしか言えていなかったんだとある動画を

見て感じました。それがこちらです。


【家】遺族外来:大切な人を亡くしてつらい気持ちを抱えている遺族の方へ #75

この動画をみて、私は、バットで思いっきり殴られたような気持になりました。

そして、私は、患者さんの痛み、しんどさにしか目を向けれていなかったことに

ようやく気が付くことができました。緩和ケアは、患者さんだけのものではなく

患者さんのご家族も含めて行わないといけないということに、遅ればせながら

気が付くことができました。

では、どうして私が緩和ケアを『患者さんとそのご家族にも適用される』と

意識した経緯を書いていきたいと思います。

緩和ケアは『診断された時から』行うこと、これが今のスタンダード

題名の通り、私は大学で学びました。そして、岡山大学の緩和ケア科が主催する

催し物にも、在宅医療学会にも足を運びました。

そこでは、自分にとって凄く刺激的な話がなされていましたし、自分も、もっと

緩和ケアや在宅医療に関心を深めていきたいと思うようになっていました。

しかし、当時はまだ、患者さんに対する話以外は聞く耳がなかったのが事実で、

時たま、ご家族に対しての話を聞いてみても、正直何も響いてこなかったのが

本心でした。

 そのため、患者さんがきちんと意思決定が出来る体制を整えるのが、先ではないか

とも感じていました。今から思えば、全く周りを見れていないそんな大学時代でした。

『痛い在宅医』を読んで、ようやく患者の家族の存在に気が付く

本当に学生時代に、この本に合わなければ、私は、本当の意味で、『緩和ケアの事実』

を知らずに、卒業するところだったということをはっきり思わせてくれるそんな著書

であったと思いました。

しかし、この著書に書かれている家族に対して、私は違和感を持っていました。

なぜ、患者さんが苦しんでいるのに、そんなに慌てているの?なぜ、医療者からの

説明通りに動けないの?

今から思えば、なんて『上からの目線』だ…と今なら思いますが、私の中では、

そう思うしかない、後味の悪い読後感ということを知って頂けると嬉しいです。

周囲の『癌』で苦しむ人とその家族の力になりたい

私の周りでは、癌を患い、亡くなっている方が多かったです。

特に母の友人の娘さんの時は、私は、メールを返すことができず、その場にへたり

こんでしまいました。それだけ、自分の心が痛みました。

しかし、癌により疼痛や悪液質という患者の体力を消耗させていくそういう怖さが

実際にはあるということを私は知りませんでした。

それを知ったのは、癌そのものに興味を持ち、勉強するようになってからです。

ですが、患者さんのご家族には伝わっていないのかなとも、感じました。

私はそういう人たちを救いたい…心からそう思うようになり、出来ることなら

自分が『緩和薬物療法認定薬剤師』になれるように努力していきたいと

思うようになりました。

まとめ

今まで、こんな経緯もなしに、自分の考えを書いていっていましたが、これで

私が言い続けてきたことの謎が解明されたのではないかと思っています。

緩和ケアで働かれている方、ホスピスで働かれている方、みなさん、心に

寄り添うのが上手い方ばかりです。でも、そういう方ばかりではないというのも

事実としてあります。悲しいですが、患者さんがもしもの時は、関わる医療者

人間性にも目を向けて話を進めて行って欲しいです。

人柄がでるような話し方をされる方もいれば、上から目線での話し方を

される方もいます。ご家族の方は、ご自身の大事な方を本当に安らかな気持ち

でいられるようにするのは、どうしたらいいのか…ということを、よく医療者

と話し合って頂けると嬉しいです。

このブログが皆さんの役に立てるといいなと思います。では。