薬剤師になって見せる~医療職としての吟持を持って~

106回薬剤師国家試験に合格。次なるステージを見据えて自身の気持ちを前向きに考えて、薬剤師としての一歩を

東日本大震災から10年~あの日からこれから~

おはようございます!

私自身も、記憶に新しく、今もなお、解決されていない事が山積みの中、それでも、

前を向いて頑張っていこうとする方たちの、思いを、実際の報道で見聞きして感じ

ています。その中でも、私自身があの当時どう思ったのか…振り返ってみたいと

思います。

大学受験浪人二年目の春…報道で知った津波の怖さ

私は、薬学部を入る前に、別の学部に行きたかったために、もう一年頑張りたい旨の

話をして、予備校に通う事を決めてから、数日のことでした。

寮の食事(当時は予備校の二階にあった食堂にて)をとっていた時でした。

テレビのチャンネルを誰かが、変えたその時。周りが津波津波だ…と激しく

騒いでいるのに気が付きました。画面に目を向けたその時…私は、あの光景を

今も鮮明に覚えています。黒くなった海水が、家や車、船などを飲み込み、道なりに

ドーと押し寄せる光景…あれは、今も頭にこびりついています。

それだけでも、普通は怖いという気持ちになりますが、私は、もっと怖かったです。

原子力発電所の在り方そのものを考えさせられた大学時代

別の学部受験から転向し、受かった薬学部。

一年目は再試を大量に発生させ、やる気がないのかと言われそうになったことも

ありましたが、なんとかとどまることが出来ました。

ただ、大学で放射線について学び、実習があったおかげで、『放射線がどれだけ

リスクがあるものなのか』を知ることが出来たのは、大きかったです。

津波で、福島第一原子力発電所の一号機が水素爆発しましたね。

あの時に、海水でも入れて冷却することを国が求めていれば、

被害が最小限に抑えられたと、古賀氏の著書で言われていました。

確かに、冷却作業を即座に行っていれば、良かったかもしれませんが、その間、

放射線が外に放出されているわけです。人が近づくことすらも、危ういレベルの

放射能が、現場には降り注いでいたということを考えれば、冷却作業を行ったとして

も、メルトダウンを回避できたとは言えないと感じます。

体に蓄積する放射線はおおくあります。皆さんが、通常生きている周りにも、

放射線があるということをご存知でしょうか。

カリウムラジウムなどがあります。そういう身近な放射線だけではなく、放射能

が放出されるなかで出てくる、ストロンチウムヨウ素などもあるんだということ

も、知ることで、力の強く、電力供給にも、力を出すことが出来るいい反面、その後

起こる怖さもあるということを勉強してきたからこそ、知ることができたのかなと

思いました。とはいえ、脱原発を進める事が果たして、私たちの生活のためになるのか

を考えると、私は、脱原発はやりすぎではないかと思っています。

阪神淡路大震災からの教訓が生かされているのか?疑問が残ること。

私の場合、阪神淡路大震災を幼い時に経験しました。

だからこそ、余計に思う事があったんです。それは、災害が起こった事に備える

ということ。私たちの時は、多くの国や、国内からも多くの支援をよこしてくれた

事があり、そのことについては感謝しています。

しかし、震災から数年の間、人口の流出が起こりました。医療などのライフライン

とまっていて、動いていないところに、誰が住みたいでしょうか。

住みたくないと思います。そういう現状があったということを知っていた私は、

東日本大震災でも同じことが起こっていた現状を見て、全く教訓が活かされていない

と悲しくなりました。ライフラインの早期の回復がないと、生きていくために必要な

物をとりに行くことすらもできません。ガソリンの給油も、追い付いていない状況

等を見ても、私は、災害が起こった時用の給油体制を考えていなかったのかなと

感じてしまい、見ていて、辛くなった思い出がありました。

コロナ禍だからこそ、見えてくる事

 災害医療もそうですが、今のコロナ禍においても、避難場所での密を避けること

も必要になってくるなど、感染対策もしないといけない状況であります。

ある意味『災害級』の感染がされていますが、だいぶ研究が進み、事実が明るみ

になり始めています。私自身が思うのは、『自分が感染しない身体づくりは

もちろんのこと、災害に備えた日々の生活も行う』ことが今のご時世大事だと

思います。感染制御や、コントロールも必要ですが、自分がならない体を作るのが

一番大事な事です。災害において、よく言われているのは『三日間が大事』だと

言われています。災害が発生してから救助されるまでは、大体四日はかかります。

その間、自分が生き残るために、どうすべきなのか。ということも、含めて

考えていっていければと思います。

まとめ

阪神淡路大震災東日本大震災。震災の種類は全く異なりますし、津波という全く

異なる事象や原子力発電所の爆発などの事件も含めると、阪神淡路大震災

同じ土俵で考えるのは違うのかなとも感じました。しかし、同じ『地震が起こった』

という事実は一緒なんですね。そこから、派生して様々な事象が起こっていると

いうことなんで。そう考えると、根本に据えて考えて行かないといけないことが

何かが自ずと明確になってくると思います。海外でも、地震津波で、家を

奪われる方が後を絶ちません。日本で起こった事象を基に、安全面の確立に必要な

ものは何か?みなさんも、一度考えてみて頂ければと思います。